会社設立補助金ドットコム 起業したての方にもわかりやすく解説

申し込むときの違い|締切がある補助金と、締切がない助成金

公開 文責 会社設立・設立後の補助金のプロ

この記事を読んでほしい方

補助金と助成金の申し込み方の違いを知りたい方に向けた記事です。締切の有無で、動き方が変わります。

片方は締切に追われ、もう片方は順番に追われます。急ぐ理由が違います。

申し込むときの違い
申し込むときの違い

補助金には、公募の期間がある

補助金には、公募の期間がある|会社設立の補助金と支援
補助金には、公募の期間がある

補助金は、決められた期間に申請するものです。

中小企業庁は補助金の公募情報のページを持っています。今どんな公募が出ているかがここで分かります。

公募が出てから締切までは短いことが多く、一か月に満たないこともあります。

締切は動きません。会社設立の日程のほうを合わせることになります。

見つけてから準備を始めると、たいてい間に合いません。

会社設立の直後から、月に一度は見る癖をつけてください。

年度で予算が組まれるので、公募も年度に沿って動きます。

年度の初めに集まる制度が多くあります。

逃しても次の回があることが多いのですが、数か月待つことになります。

会社設立の準備と並行して申請書を書くのは大変です。支援の暦を先に手元に置いてください。

会社設立の登記の日を数か月ずらせるなら、公募の暦に合わせるという判断もできます。急いで中身の薄い計画を出すより、次の回に照準を合わせるほうが通ります。支援を受けるための時間も、事業の一部だと考えてください。

公募の回ごとに要領が出ます。会社設立の申請では、必ず最新の回のものを開いてください。

出典補助金公募情報(中小企業庁/2026-09-05 確認)

助成金には、公募の期間がないものが多い

助成金には、公募の期間がないものが多い|会社設立の補助金と支援
助成金には、公募の期間がないものが多い

助成金は、動き方が違います。

厚生労働省の雇用関係助成金の一覧には、雇用開発関係、人材確保・処遇改善関係、人材開発関係といった分類で制度が並んでいます。

これらには、公募の期間がなく、要件を満たしたときに申請する制度が多くあります。

締切に追われないという意味では、気が楽です。

会社設立の直後で慌ただしい時期でも、自分のペースで進められます。

その代わり、別の縛りがあります。順番です。

事前の計画の届出や認定が要る制度があるからです。

後から遡って整えることはできません。

つまり、締切ではなく順番に追われるということです。

会社設立の直後に人を雇う予定があるなら、この支援の順番を先に確かめてください。

公募の期間がないということは、いつでも申し込めるという意味ではありません。支給の申請には期限が定められています。会社設立の後にその期限を過ぎると、要件を満たしていても支給されません。制度ごとに確かめてください。

締切がないぶん、後回しになりがちです。会社設立の直後は特に、気づいたら期限を過ぎていたということが起こります。

出典雇用関係助成金一覧(厚生労働省/2026-09-04 確認)

補助金は、落ちることがある

補助金は、落ちることがある|会社設立の補助金と支援
補助金は、落ちることがある

もう一つの大きな違いが、審査の性格です。

補助金には採択と不採択があります。申し込めば必ず通るわけではありません。

公募要領には、対象者、対象経費、補助率、上限額、締切が書かれています。

要件を満たしていることは前提で、そのうえで内容が評価されます。

つまり、計画の中身で差が付くということです。

会社設立の直後は実績がないので、計画の書き方が結果を左右します。

よくある質問のページが用意されていることもあります。細かい判断はそちらに書かれています。

落ちた場合、その回の準備は無駄になります。

ただし、書いた計画は次の回や他の制度で使えます。

会社設立の直後は書ける材料が少ないので、支援の窓口で見てもらうほうが早く仕上がります。

落ちた理由が知らされないこともあります。会社設立の直後は特に、なぜ通らなかったのかが分からないまま次に向かうことになります。だからこそ、出す前に人に読んでもらう時間を残してください。支援の窓口で見てもらえます。

計画は他の制度でも使えます。会社設立の準備で書いたものは残しておいてください。

出典小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>第19回公募 公募要領(小規模事業者持続化補助金事務局/2026-09-05 確認)

助成金は、要件を満たせば支給される

助成金は、要件を満たせば支給される|会社設立の補助金と支援
助成金は、要件を満たせば支給される

助成金は、要件を満たせば支給される仕組みです。

厚生労働省は、雇用関係助成金を受給するためには共通要領に規定する要件等を満たす必要があるとしています。

あわせて、各助成金の個別の要件も満たす必要があるとされています。

つまり、共通の要件と個別の要件の二段構えです。

内容の良し悪しで比べられるのではなく、条件に当てはまるかどうかで決まります。

その分、要件の読み込みが大事になります。

一つでも外れていれば支給されません。

会社設立の直後は、この読み込みに時間をかけてください。

個別の支給要領や申請様式もあわせて確認するよう案内されています。

会社設立の直後に要件を読み違えると、支援そのものを受けられません。時間をかけてください。

共通の要件には、雇用保険の適用事業所の事業主であることなどが含まれます。会社設立の後に雇用保険の手続きを済ませていなければ、そもそも土俵に乗りません。支援を受けるための前提が、事務にあるということです。

労働保険料を納入していない事業主は支給されないという要件もあります。会社設立の後の納付を忘れないでください。

出典雇用関係助成金の申請にあたって(厚生労働省/2026-09-09 確認)

複数を使うときの調整がある

複数を使うときの調整がある|会社設立の補助金と支援
複数を使うときの調整がある

助成金には、もう一つ知っておくべき仕組みがあります。

複数の助成金を申請するときの併給調整です。

厚生労働省は、併給調整を確認するためのツールを提供しています。

申請の前に管轄の労働局へ相談することが勧められています。

つまり、二つ以上を同時に使おうとすると、組み合わせに制限があるということです。

補助金の側では、同じ経費に二重に補助を受けることが認められないという形の制限があります。

どちらも重ねられないという点は同じですが、判断の仕方が違います。

会社設立の直後に複数の制度を使うなら、先に窓口で確かめてください。

後から分かると、返還の話になることもあります。

会社設立の直後に複数の支援を組み合わせるなら、経費と要件の両方を整理してください。

併給の可否は、制度の組み合わせによって細かく決まっています。自分で判断せず、窓口に聞いてください。会社設立の直後に間違えると、後から支援の返還を求められることもあります。

補助金の側でも、同じ経費に二重には使えません。会社設立の帳簿で分けて記録してください。

出典雇用関係助成金の申請にあたって(厚生労働省/2026-09-09 確認)

補助金の入口は、電子申請

補助金の入口は、電子申請|会社設立の補助金と支援
補助金の入口は、電子申請

申請の手段も違います。

国の補助金の申請は、Jグランツという電子申請システムを使うものが増えています。公募の検索もこの画面からできます。

利用にはgBizIDプライムというアカウントが要ります。

デジタル庁の案内では、マイナンバーカードを使ったオンライン申請なら速やかに、書類による申請なら最大1か月とされています。

公募の期間が10日ほどしかない制度もあります。その間にアカウントを取ろうとすると間に合いません。

会社設立の登記が済んだら、公募を待たずに申し込んでおいてください。

助成金のほうは、労働局やハローワークへの提出が中心です。

様式も厚生労働省のページから入手します。

入口が違うので、準備するものも変わります。

会社設立の後の事務のなかでも、この手続きは優先度が高い部類です。

申請には法人番号も要ります。法人番号は会社設立の登記の後に指定されるので、この順番も動かせません。締切の直前はシステムが混み合うので、余裕を持って出してください。

添付するファイルの形式や容量が決められていることもあります。会社設立の書類はデータでも持っておいてください。

出典Jグランツ ネットで簡単!補助金申請(デジタル庁/2026-09-03 確認)

相談が要件になっている制度もある

相談が要件になっている制度もある|会社設立の補助金と支援
相談が要件になっている制度もある

補助金の側には、相談そのものが要件になっている制度があります。

小規模事業者持続化補助金は、自ら策定した経営計画にもとづく販路開拓等の取組を支援する制度です。

申請にあたっては、地域の商工会議所・商工会への相談と計画書の確認が必須とされています。

つまり、締切までに相談の時間も確保する必要があるということです。

締切の直前に駆け込んでも、確認が間に合わないことがあります。

会社設立の直後に一度顔を出しておくと、この段階が楽になります。

助成金の側でも、事前の計画の届出や認定が要る制度があります。

どちらも、申請の前に人と会う時間が要るということです。

日程には余裕を持ってください。

会社設立の直後に相談先を作っておくと、支援の申請が一段と楽になります。

商工会議所や商工会は、締切の直前は混み合います。会社設立の直後に関係を作っておけば、優先して見てもらえるわけではありませんが、話は早く進みます。顔を知っているだけで違います。

労働局への相談も、求人を出す前が原則です。会社設立の採用の計画に組み込んでください。

出典小規模事業者持続化補助金(中小企業庁/2026-09-03 確認)

申し込むまでの段取り

申し込むまでの段取り|会社設立の補助金と支援
申し込むまでの段取り

会社設立の後に申し込むなら、次の順番で動いてください。

  1. 補助金は、公募情報を月に一度見て、締切から逆算する
  2. 助成金は、雇う前に計画の届出や認定が要るかを確かめる
  3. gBizIDプライムを、公募を待たずに取得する
  4. 商工会議所・商工会や労働局に、早めに相談の予約を入れる
  5. 複数を使うなら、併給の可否を先に窓口で確かめる

厚生労働省は雇用関係助成金の支給要領を公開しています。助成金を使うなら、共通要領から読んでください。

Q. 助成金に締切はありませんか。

A. 公募の期間がない制度が多くありますが、支給申請の期限は個別に定められています。

Q. 補助金は必ず通りますか。

A. 採択と不採択があります。内容が評価されます。

Q. 助成金は内容で比べられますか。

A. 要件を満たすかどうかで決まる仕組みです。共通の要件と個別の要件があります。

Q. 複数を同時に使えますか。

A. 併給調整の仕組みがあります。申請の前に労働局へ相談してください。

Q. 申請の準備は何からですか。

A. 補助金ならgBizIDプライムの取得、助成金なら共通要領を読むことからです。

この五つのうち、三番目は今日できます。会社設立の登記が済んでいるなら、すぐに申し込んでください。

出典雇用関係助成金支給要領(厚生労働省/2026-09-09 確認)

まとめ|追われるものが違う

まとめ|追われるものが違う|会社設立の補助金と支援
まとめ|追われるものが違う

補助金と助成金では、急ぐ理由が違います。

この記事の要点

  • 1補助金には公募の期間がある。締切は動かない
  • 2助成金には公募の期間がない制度が多い。その代わり事前の手続きが要る
  • 3補助金には採択と不採択がある。助成金は要件を満たすかどうかで決まる
  • 4助成金には共通要領と個別の要領があり、併給調整の仕組みもある
  • 5補助金の入口は電子申請。アカウントは公募を待たずに取る

制度を横断して探すなら、J-Net21のような支援情報のサイトも使えます。会社設立の準備のうちに一度見ておいてください。

この記事は2026年9月時点で中小企業庁、厚生労働省、デジタル庁の公表内容にあたって確認した内容です。要件は年度で変わります。申し込む前に、必ず最新の要領でご確認ください。

出典J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト(中小機構/2026-09-03 確認)

締切だけを気にしている方へ

補助金の公募を見つけて、締切に間に合わせようと必死になる。それは正しい動き方です。ですが、助成金には締切がない代わりに順番があります。雇う前に計画を出す。認定を受けてから採用する。この順番を守らないと、いくら早く申請しても支給されません。急ぐ理由が違うということを、先に知っておいてください。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

会社設立の補助金について調べるときに、あわせて見られているサイトです。掲載の順番は、おすすめの度合いや優劣を示すものではありません。内容は各サイトの運営者にご確認ください。

この記事は、会社設立の補助金を調べるうえで役に立ちましたか。

押した数はこの端末にも記録され、同じ記事では一度だけ数えます。

あわせて読みたい、会社設立と補助金の記事

会社設立の進め方や、設立後に出せる補助金の支援メニューを別の切り口でまとめた記事です。

補助金を自分で調べるのは時間がかかります

補助金のプロに相談

※ 弊社調べによるものです。