ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金|会社設立の後、連携体で挑む枠
この記事を読んでほしい方
千葉県で会社設立をして、他社と組んで実証実験をしたい方に向けた記事です。
補助率5分の4、上限1,000万円。ただし、ひとりでは申請できません。

補助率5分の4という水準

千葉県には、実証実験を支える補助金があります。
ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金です。
補助率は補助対象経費の5分の4以内とされています。
上限は1件あたり最大1,000万円、下限額は100万円です。
補助率が3分の2や2分の1の制度が多いなかで、5分の4はかなり高い水準です。
自己負担が5分の1で済むということになります。
ただし、会社設立の直後にひとりで申請できる制度ではありません。
要件が、そこを許していないからです。
千葉県で会社設立をした後、事業が動き出してから見る枠だと考えてください。
補助率が高い制度ほど、要件も重くなります。5分の4という数字だけを見て飛びつくと、要件のどこかで止まります。千葉県で会社設立をしたばかりの方は、まず何が求められているかを一つずつ確かめてください。支援は、届く順番に取っていくのが確実です。
実証実験という言葉から、研究機関のような大がかりな取り組みを想像するかもしれません。ただ、目的として挙げられているのは地域の特性や地域資源を活かした事業です。千葉県には農業も漁業も観光も製造もあります。会社設立をして地域の資源に関わる事業をするなら、無関係な制度ではありません。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
ひとりでは申請できない

最も大きな条件が、これです。
対象者は、県内中小企業を含む複数事業者の連携体とされています。
つまり、一社では申請できません。
会社設立をしたばかりで、まだどこともつながっていない状態では難しい制度です。
逆に言えば、組む相手が見つかれば道が開くということでもあります。
千葉県内で会社設立をして、地元の企業や大学、団体と組む。
その形が、この制度の想定です。
連携体を作るには時間がかかります。
会社設立の直後から、地域の集まりに顔を出しておく意味はここにあります。
連携体という言葉は堅く聞こえますが、要は組む相手がいるということです。仕入先、販売先、技術を持つ会社、場所を持つ団体。会社設立の後に付き合いが増えていけば、自然と候補は出てきます。焦って形だけ作っても、計画に無理が出ます。
連携体を組むとき、誰が代表になるか、費用をどう分けるか、成果をどう扱うかを先に決めておいてください。会社設立から間もない会社が中心になる場合は、なおさら書面にしておくのが安全です。後から揉めると、補助事業そのものが止まります。
会社設立の直後は、まず自社のことで手一杯になります。それでも、月に一度は外に出る時間を作ってください。連携の話は、机の上では生まれません。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
実証フィールドは、県内であること

対象となる事業には、四つの要件があります。
- 革新的アイデアやビジネスモデルを活用した実証実験・社会実装であること
- 県内を実証フィールドとする事業であること
- 申請前に公的支援機関から確認を受けていること
- 全主体が「パートナーシップ構築宣言」に登録していること
二つ目が、地域の制度らしいところです。
実証をおこなう場所が千葉県内であることが求められます。
本店が県内にあっても、実証を県外でおこなうなら当てはまりません。
千葉県で会社設立をして、県内で事業を試す。
その流れに沿った制度だということです。
目的も、地域の特性や地域資源を活かし、地域産業の創出につながることが見込まれる事業とされています。
千葉県は南北に長く、地域ごとに事情が違います。都市部で試すのか、農漁業の盛んな地域で試すのか。会社設立の場所と実証の場所が同じである必要はありませんが、どちらも県内であることが前提になります。
革新的という言葉も、世界初である必要はありません。その地域でまだ試されていない仕組みであれば、説明の余地があります。会社設立の計画に、なぜ千葉県なのかを書けるかどうかです。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
申請前に、公的支援機関の確認が要る

三つ目の要件も重要です。
申請前に公的支援機関から確認を受けていることとされています。
つまり、公募が始まってから書類だけ出す、という進め方ができません。
その前に、支援機関に事業の中身を見てもらう必要があります。
千葉県内には、県産業振興センターをはじめ複数の公的支援機関があります。
会社設立の後、こうした窓口と関係を作っておくと、この段階で動きやすくなります。
確認を受けるにも、日数がかかります。
公募期間は、令和8年3月24日から令和8年4月24日午後5時とされていました。
1か月しかないので、その前から動いていることが前提になります。
公的支援機関の確認という手続きは、会社設立の直後には縁遠く感じられます。ただ、補助金の規模が大きいほど、こうした事前の関門が増えます。支援の窓口を早くから知っておく意味は、ここにもあります。
確認を受ける過程で、計画の弱いところも見えてきます。指摘を受けて直す時間を含めると、公募の一、二か月前から動いていたいところです。会社設立の後に支援機関へ通っておくのは、この下ごしらえにあたります。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
パートナーシップ構築宣言という条件

四つ目は、聞き慣れない方も多いはずです。
全主体がパートナーシップ構築宣言に登録していることとされています。
全主体、つまり連携体に参加するすべての事業者が対象です。
一社でも登録していなければ、要件を満たしません。
組む相手に登録してもらう必要があるということです。
これも時間がかかる部分です。
連携の話を進めるときに、早い段階で伝えておいてください。
千葉県で会社設立をして、この補助金を狙うなら、自社の登録も済ませておく必要があります。
要件が重なるほど、準備の期間は長くなります。
パートナーシップ構築宣言そのものは、会社設立の後いつでも登録できます。取引先との関係を見直す機会にもなるので、早めに済ませておいてください。
連携する相手が大企業である場合も、宣言の登録状況を確かめてください。相手任せにしていると、締切の直前で足りないことに気づきます。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
会社設立の直後には、まだ早い

ここまでを見ると、位置づけが見えてきます。
この補助金は、会社設立の直後に狙うものではありません。
連携体を作り、支援機関の確認を受け、宣言に登録する。
どれも、事業が動き出してからでないと進みません。
千葉県で会社設立をしたばかりなら、まず別の枠を見てください。
市町村の証明を取り、登録免許税を軽くする。
ちば創業応援助成金や、国の創業枠を狙う。
そのうえで、事業が形になってきたときにこの制度が視野に入ります。
千葉県は、県の創業支援の情報をまとめたページを持っています。段階ごとに何があるかを、そこで確かめてください。
補助金には段階があります。会社設立の直後に使えるもの、数年経ってから使えるもの。順に上がっていくと考えてください。
段階を飛ばそうとすると、どこかで無理が出ます。会社設立の年は、身の丈に合った制度から使ってください。
出典:県の創業支援(千葉県/2026-09-09 確認)
下限100万円という意味

見落としやすい条件があります。
補助の額に、下限が設けられています。
1件あたり最大1,000万円、下限額は100万円とされています。
つまり、規模が小さすぎる事業は対象になりません。
補助率が5分の4なので、下限に届くには125万円ほどの経費が要る計算になります。
会社設立の直後に、この規模の実証を組めるかどうか。
連携体であれば、費用を分担できるので現実味が出てきます。
一社では重くても、複数社なら組める。
この制度が連携を前提にしている理由の一つでもあります。
問い合わせ先は、千葉県商工労働部の経済政策課政策室です。
会社設立の直後に1,000万円規模の事業を組むのは現実的ではありません。連携でこそ届く額だということです。
逆に、規模の大きい事業を考えている方には合う制度です。会社設立の時点でそこまでの構想があるなら、初めから連携を前提に組み立ててください。
出典:令和8年度「ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」の公募開始について(千葉県/2026-09-09 確認)
会社設立から、この枠に届くまで

千葉県で会社設立をして、この補助金に届くまでの道筋を並べます。
- 市町村の証明を取り、登録免許税の軽減を受けて会社設立をする
- 創業期の枠(ちば創業応援助成金・国の創業枠)で事業を立ち上げる
- 県の支援機関と関係を作る
- パートナーシップ構築宣言に登録する
- 地域の企業や団体と連携体を組む
- 申請前に公的支援機関の確認を受け、3月から4月の公募に申請する
公益財団法人千葉県産業振興センターは、県内の補助金の窓口です。段階が上がるたびに、ここへ相談してください。
Q. 一社で申請できますか。
A. できません。県内中小企業を含む複数事業者の連携体が対象とされています。
Q. 補助率はどのくらいですか。
A. 補助対象経費の5分の4以内、1件あたり最大1,000万円(下限100万円)とされています。
Q. 実証の場所に条件はありますか。
A. 県内を実証フィールドとする事業であることとされています。
Q. 事前に何が要りますか。
A. 申請前に公的支援機関から確認を受けていることが要件です。
Q. 会社設立の直後でも狙えますか。
A. 要件を満たすには時間がかかります。まず創業期の枠から始めてください。
この道筋は、数年かけて進むものです。会社設立の年に全部やろうとしないでください。
補助金の情報は、公募が出てから追いかけると間に合いません。会社設立の後、支援機関のお知らせを定期的に見る習慣をつけてください。
出典:公益財団法人千葉県産業振興センター(公益財団法人千葉県産業振興センター/2026-09-08 確認)
まとめ|連携ができてから、見る枠

この補助金は、会社設立の少し先にあります。
この記事の要点
- 1補助率は補助対象経費の5分の4以内、1件あたり最大1,000万円(下限100万円)
- 2県内中小企業を含む複数事業者の連携体であることが前提。一社では申請できない
- 3県内を実証フィールドとする事業であること
- 4申請前に公的支援機関から確認を受けていること
- 5全主体がパートナーシップ構築宣言に登録していること
制度を横断して探すなら、J-Net21のような支援情報のサイトも使えます。千葉県の制度とあわせて見てください。
この記事は2026年9月時点で千葉県の公表内容にあたって確認した内容です。要件と日程は年度で変わります。必ず公募要領でご確認ください。
出典:J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト(中小機構/2026-09-03 確認)
まだ組む相手がいない方へ
補助率5分の4という数字を見ると、すぐにでも申請したくなります。ただ、この制度は連携体が前提です。会社設立をしたばかりで、まだ誰とも組んでいないなら、今は届きません。それでも、知っておく価値はあります。千葉県内で誰とどう組むかを考え始める理由になるからです。会社設立の直後から、地域の集まりに顔を出しておいてください。数年後に効いてきます。
他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください
会社設立の補助金について調べるときに、あわせて見られているサイトです。掲載の順番は、おすすめの度合いや優劣を示すものではありません。内容は各サイトの運営者にご確認ください。
- マネーフォワード クラウド会社設立|千葉県で受けられる創業支援は?
千葉県の補助金・融資・相談窓口を会社設立の視点で整理しています。
- 山野税理士事務所|千葉県の創業支援制度
千葉県内の創業支援制度をまとめて解説した税理士事務所の記事。
- スマート補助金|千葉県の起業・創業の補助金一覧
千葉県の起業・創業に関する補助金や助成金を一覧で探せるページ。
- ちいきぼオフィス|千葉県の起業・創業補助金ガイド
ちば創業応援助成金など千葉県の支援制度を一覧で解説しています。
- 千葉市|千葉市創業支援補助金のご案内
千葉市で創業する方向けの補助金の要件を案内しています。
- 千代田税理士法人|会社設立前後に使える補助金・助成金
会社設立の前と後で分けて、それぞれの時期に申請できる支援を解説しています。
- 行政書士法人Tree|補助金の事業化状況報告とは
補助金の事業化状況報告と、収益納付・財産処分承認・実績報告書との違いを整理した解説記事。
- 弥生|圧縮記帳とは
補助金で取得した固定資産の圧縮記帳について、適用要件・対象・限度額を解説したページ。
- 中小企業経営支援事務所|ものづくり補助金の事業化状況報告
ものづくり補助金の事業化状況報告について、提出内容と注意点をまとめたコラム。
- マネーフォワード クラウド会社設立|創業・会社設立で使える補助金・助成金まとめ
国の制度と東京都の創業助成金を並べて、会社設立の支援メニューを整理しています。
この記事は、会社設立の補助金を調べるうえで役に立ちましたか。
押した数はこの端末にも記録され、同じ記事では一度だけ数えます。




