会社設立補助金ドットコム 起業したての方にもわかりやすく解説

札幌で会社設立の相談はどこにするか|五つの窓口を使い分ける

公開 文責 会社設立・設立後の補助金のプロ

この記事を読んでほしい方

札幌で会社設立を考えていて、誰に相談すればよいか分からない方に向けた記事です。窓口はいくつもありますが、役割が違います。使い分けを整理します。

札幌には創業を支える窓口がいくつもあります。どれも無料で相談できますが、得意な分野が違います。順に見ていきます。

札幌の創業相談の窓口
札幌の創業相談の窓口

札幌には窓口が多い

札幌には窓口が多い|会社設立の補助金と支援
札幌には窓口が多い

札幌で会社設立を考え始めると、相談できる場所がいくつも出てきます。市の支援センター、商工会議所、道のセンター、よろず支援拠点、労働局。

どれも無料で相談できますが、それぞれ役割が違います。同じ質問をどこでしても、返ってくる答えの深さが変わります。

札幌中小企業支援センターは、一般財団法人さっぽろ産業振興財団が運営しています。市内の中小企業と創業を考えている方が対象です。

まずここから入るのが分かりやすい順番です。会社設立に関わる市の制度が、この窓口に集まっているからです。

順に、それぞれが何を得意としているかを見ていきます。

窓口を回るのは手間に見えます。ただ、札幌で会社設立をするときに使える制度は、どこか一か所にまとまっているわけではありません。国と道と市がそれぞれ別に用意しているからです。

逆に言えば、ひとつの窓口だけを見ていると取りこぼします。会社設立の準備の期間に、二つか三つは回っておいてください。

出典札幌中小企業支援センター(さっぽろ産業振興財団/2026-09-05 確認)

市の証明と補助金は、支援センターへ

市の証明と補助金は、支援センターへ|会社設立の補助金と支援
市の証明と補助金は、支援センターへ

札幌市の特定創業支援等事業の証明は、札幌中小企業支援センターが窓口です。申請書とチェックリストに記入し、持参または郵送します。

支援を受けるには、1か月以上にわたり継続的に4回以上の相談が必要とされています。創業アドバイザーが事業計画の作成から販路開拓まで支援します。

証明書の発行までに1週間から2週間かかります。札幌で会社設立をするなら、登記の2か月ほど前から動いてください。

この証明があると、会社設立の登録免許税が半分になり、さっぽろ新規創業促進補助金の対象にもなります。

支援をおこなうのは、この支援センターとさっぽろ産業振興財団、そして札幌商工会議所中小企業相談所です。

相談の過程で事業計画が形になります。会社設立の登記の前にこれができていると、その後の融資でも補助金でも同じ資料を使い回せます。証明書だけが目的ではありません。

相談の予約は埋まることがあります。1か月以上にわたって4回という条件があるので、日程を詰めて受けることもできません。札幌で会社設立の時期が決まっているなら、まず電話で空いている枠を確かめてください。

出典札幌市創業支援等事業計画(札幌市/2026-09-05 確認)

国の補助金は、商工会議所が近い

国の補助金は、商工会議所が近い|会社設立の補助金と支援
国の補助金は、商工会議所が近い

国の補助金のうち、会社設立の直後に近いのが小規模事業者持続化補助金です。自ら策定した経営計画にもとづく販路開拓等の取組を支援する制度です。

申請にあたっては、地域の商工会議所・商工会への相談と計画書の確認が必須とされています。札幌なら札幌商工会議所です。

つまり、この補助金を狙うなら商工会議所を通らなければなりません。締切の直前に思い立っても間に合いません。

札幌商工会議所は特定創業支援等事業の支援機関でもあるので、会社設立の相談から続けて話ができます。

担当者は同じ地域の事業者を数多く見ています。補助金の話だけでなく、札幌の商流の話も聞けます。

会社設立の直後は、何を相談してよいのか分からないことが多いものです。売上をどう作るか、という漠然とした話からで構いません。そこから制度の名前が出てきます。

出典小規模事業者持続化補助金について(中小企業庁/2026-09-03 確認)

道の補助金は、北海道中小企業総合支援センター

道の補助金は、北海道中小企業総合支援センター|会社設立の補助金と支援
道の補助金は、北海道中小企業総合支援センター

札幌市の制度とは別に、北海道の制度があります。窓口になるのが公益財団法人北海道中小企業総合支援センターです。

創業促進支援事業という制度を実施しています。北海道内に主たる事務所を設けて新規事業を開始する個人および中小企業者が対象とされています。

補助対象経費は、原材料費、外注加工費、試験依頼費、出展料、展示工事費、職員旅費、輸送費、広告宣伝費等。補助率は対象経費の2分の1以内で、限度額は100万円とされています。

募集要項は公募ごとに変更されるとされているので、最新の内容は公開募集のページで確かめてください。

このセンターは、北海道の制度融資である創業貸付の申込み窓口のひとつでもあります。札幌市中央区北1条西2丁目にあります。

市の制度と道の制度は、同じ経費に二重には使えません。札幌で会社設立をして両方を狙うなら、経費を分けた根拠を残しておいてください。

補助対象経費に出展料や展示工事費が入っているのは、道外の展示会に出る事業者を想定しているからです。北海道は市場が離れているので、販路を道外に広げる費用が重くなります。札幌で会社設立をして全国を相手にするなら、この制度は噛み合います。

出典創業促進支援事業(公益財団法人 北海道中小企業総合支援センター/2026-09-05 確認)

地域の課題を解く事業なら、別の枠がある

地域の課題を解く事業なら、別の枠がある|会社設立の補助金と支援
地域の課題を解く事業なら、別の枠がある

同じセンターが、地域課題解決型起業支援事業という制度も実施しています。地域の課題の解決に資する事業を支援する枠組みです。

公表されている内容では、2026年4月1日以降、補助事業期間完了の日までに新たに起業することが要件とされています。事業期間完了日は最長で2027年1月15日です。

北海道内での居住と事業の実施が必須で、事業を営んでいない個人が個人事業または中小企業等として新規設立する代表者が対象です。道税や消費税の滞納がないことも条件です。

北海道が定める分野において地域の課題の解決に資するもので、デジタル技術を活用する必要があります。第一次産業は除外されています。

補助率は対象経費の2分の1以内、補助上限額は200万円とされています。人件費や店舗等借料が対象に含まれる点が、国の補助金とは違います。

会社設立の内容によっては、この枠のほうが噛み合うことがあります。国の補助金では対象になりにくい人件費や家賃が含まれるからです。要件は募集ごとに変わるので、必ず最新の募集要項で確かめてください。

出典地域課題解決型起業支援事業(公益財団法人 北海道中小企業総合支援センター/2026-09-05 確認)

何度でも聞けるのが、よろず支援拠点

何度でも聞けるのが、よろず支援拠点|会社設立の補助金と支援
何度でも聞けるのが、よろず支援拠点

よろず支援拠点は、国が設置した無料の経営相談所です。経営上のあらゆる相談に何度でも無料で対応するとされています。

47都道府県に設置されていて、実施主体は独立行政法人中小企業基盤整備機構がよろず支援拠点全国本部となっています。

対象は中小企業・小規模事業者のほか、これに類する法人、そして創業予定の方です。札幌で会社設立を考えている段階でも相談できます。

回数の制限がないのが特徴です。会社設立の準備から事業が育つまで、同じ場所で相談を続けられます。

相談の内容によっては、支援機関と連携して支援チームを組むこともあります。一人で抱えないでください。

会社設立の前に何度も相談できるのは、実は大きな利点です。計画は話すたびに変わります。変わったものを持ち込んでも、また聞いてもらえます。

会社設立の前後は、判断することが次々に出てきます。資本金、決算期、事業目的、資金の組み方。ひとつずつ人に話しながら決められる場所があるだけで、進み方が変わります。

出典よろず支援拠点(中小機構 よろず支援拠点全国本部/2026-09-05 確認)

人を雇うなら、労働局とハローワーク

人を雇うなら、労働局とハローワーク|会社設立の補助金と支援
人を雇うなら、労働局とハローワーク

人に関することは、これまでの窓口では扱いません。厚生労働省の所管だからです。札幌なら北海道労働局とハローワークが窓口になります。

厚生労働省は雇用関係助成金の一覧を公開しています。雇入れ関係、人材確保・処遇改善関係、人材開発関係といった分類で並んでいます。

補助金と違い、公募の期間がなく要件を満たしたときに申請するものが多くあります。その代わり、事前の計画の届出や認定が要ります。

後から遡って整えることはできません。札幌で会社設立をして人を雇う予定があるなら、求人を出す前に相談してください。

労働保険と社会保険の手続きも、この段階で確かめておいてください。助成金の前提になります。

札幌で会社設立をして役員だけで始めるなら、この窓口はまだ先の話です。人を増やす予定が出たときに思い出してください。

出典雇用関係助成金一覧(厚生労働省/2026-09-04 確認)

どの順番で回るか

どの順番で回るか|会社設立の補助金と支援
どの順番で回るか

窓口が多いと迷います。札幌で会社設立をするなら、次の順番が分かりやすいはずです。

  1. 札幌中小企業支援センターで、特定創業支援等事業の相談を始める
  2. 並行して、よろず支援拠点で事業の中身を詰める
  3. 資金の相談を、北海道中小企業総合支援センターや商工会議所、金融機関へ
  4. 会社設立の登記を済ませる
  5. 商工会議所で、国の補助金の計画書を見てもらう
  6. 人を雇う予定が出たら、北海道労働局へ

すべてを回る必要はありません。自分に関係のあるところだけで構いません。

Q. 相談は無料ですか。

A. よろず支援拠点は無料で回数の制限もありません。ほかは内容によります。

Q. 同じことを何度も説明するのは無駄ではありませんか。

A. 担当者によって勧められる制度が違います。判断の材料が増えます。

Q. 会社設立の前でも相談できますか。

A. できます。むしろ登記の前に相談してください。

Q. どこがいちばん近いですか。

A. 札幌市の制度を使うなら、札幌中小企業支援センターです。

Q. 予約は必要ですか。

A. 窓口によります。事前に電話で確かめてください。

会社設立の日が決まっているなら、その日から逆算してください。証明書に2か月、計画書に1か月。前倒しでしか間に合わないものがあります。

出典公益財団法人 北海道中小企業総合支援センター(北海道中小企業総合支援センター/2026-09-05 確認)

まとめ|窓口は役割で選ぶ

まとめ|窓口は役割で選ぶ|会社設立の補助金と支援
まとめ|窓口は役割で選ぶ

札幌で会社設立をするとき、相談先はひとつに絞る必要がありません。役割が違うので、複数を使い分けるほうが得られるものが多くなります。

この記事の要点

  • 1市の証明と補助金は、札幌中小企業支援センターが窓口
  • 2国の持続化補助金は、札幌商工会議所の確認が必須
  • 3道の補助金と制度融資は、北海道中小企業総合支援センター
  • 4よろず支援拠点は無料で何度でも相談できる。創業予定の方も対象
  • 5人を雇うことは、北海道労働局とハローワーク

窓口の担当者は、その地域の事業者を数多く見ています。札幌で会社設立をする方にとって、制度の知識よりも、その土地の商売の感覚を聞けることのほうが役に立つ場面があります。

制度を横断して探すなら、J-Net21のような支援情報のサイトも使えます。窓口へ行く前に全体像を掴んでおくと話が早く進みます。

この記事は2026年9月時点で札幌市や北海道中小企業総合支援センター、さっぽろ産業振興財団、中小機構、厚生労働省の公表内容にあたって確認した内容です。制度や窓口は変わります。会社設立を進める前に、必ず最新の情報でご確認ください。

出典J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト(中小機構/2026-09-03 確認)

最初の一歩を迷っている方へ

札幌で会社設立を考え始めたとき、いちばん多い質問が「誰に聞けばいいのか」です。答えは、まず近いところからで構いません。市の制度を使いたいなら札幌中小企業支援センター、事業の中身を詰めたいならよろず支援拠点。どちらも無料です。話しているうちに、次に行くべき窓口を教えてもらえます。一人で調べ続けるより、電話を一本かけるほうが早く進みます。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

会社設立の補助金について調べるときに、あわせて見られているサイトです。掲載の順番は、おすすめの度合いや優劣を示すものではありません。内容は各サイトの運営者にご確認ください。

この記事は、会社設立の補助金を調べるうえで役に立ちましたか。

押した数はこの端末にも記録され、同じ記事では一度だけ数えます。

あわせて読みたい、会社設立と補助金の記事

会社設立の進め方や、設立後に出せる補助金の支援メニューを別の切り口でまとめた記事です。

補助金を自分で調べるのは時間がかかります

補助金のプロに相談

※ 弊社調べによるものです。