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東京で会社設立して国の補助金を狙う|事業者が多い地域での進め方

公開 文責 会社設立・設立後の補助金のプロ

この記事を読んでほしい方

東京で会社設立をして、国の補助金を狙おうとしている方に向けた記事です。国の制度は全国共通で、東京だから通りやすいということはありません。ただ、事業者が多い地域ならではの進め方はあります。窓口の混み方や相談の取り方を含めて整理します。

国の補助金は全国どこで会社設立をしても同じ基準です。それでも東京では、相談の窓口が混み合う、支援事業者の選択肢が多いといった地域の事情があります。そこを踏まえた進め方を見ていきます。

東京で国の補助金に向かう順番
東京で国の補助金に向かう順番

01国の補助金に、地域による有利不利はない

国の補助金に、地域による有利不利はない|会社設立の補助金と支援
国の補助金に、地域による有利不利はない

まず確認しておきます。国の補助金は、全国どこで会社設立をしても要件を満たせば対象になります。東京だから通りやすい、通りにくいということはありません。

対象を決めているのは、資本金の額、常時使用する従業員の数、そして業種です。会社設立の場所は条件になっていません。

審査の観点も全国共通です。公募要領に書かれた評価の項目に沿って計画を書くという作業は、どこで会社設立をしても同じです。

ただし、自治体の補助金は住所地で対象が決まります。国の制度と自治体の制度を混同しないでください。

よくある誤解として、東京は事業者が多いから採択されにくいのではないか、というものがあります。ただ、国の補助金は地域ごとの枠で配分される仕組みではありません。全国の申請者と同じ基準で評価されます。会社設立の場所を気にする必要はありません。

むしろ会社設立の直後に効いてくるのは、計画書の中身と書類の正確さです。地域の心配より、公募要領を読み込むことに時間を使ってください。

出典小規模事業者持続化補助金(中小企業庁/2026-09-03 確認)

02東京ならではの事情は、窓口の混み方

東京ならではの事情は、窓口の混み方|会社設立の補助金と支援
東京ならではの事情は、窓口の混み方

制度に地域差はなくても、実務には差があります。東京は事業者の数が多いぶん、相談の窓口が混み合います。

小規模事業者持続化補助金では、地域の商工会議所・商工会への相談と計画書の確認が必須とされています。この確認に時間がかかると、締切に間に合いません。

締切の直前に駆け込んでも、相談の枠が取れないことがあります。会社設立の直後で日程の自由が利かない時期こそ、締切の1か月前には一度目の相談を済ませておいてください。

どの商工会議所・商工会の管轄になるかは、事業所の場所で決まります。東京都内では区によって変わるので、会社設立の本店がどこかで行く先が決まります。

相談は一度で終わりません。計画書を書いて見てもらい、指摘を受けて直し、また見てもらう。この往復が二回か三回は必要になります。会社設立の直後は本業も動くので、余裕を持った日程で始めてください。

商工会議所・商工会は、会員でなくても相談に応じてくれるところが多くあります。ただ、継続的に支援を受けたいなら入会を検討する価値があります。東京は事業者が多いぶん、つながりの価値も大きくなります。

出典小規模事業者持続化補助金について(中小企業庁/2026-09-03 確認)

03支援事業者の選択肢が多いのは、利点にもなる

支援事業者の選択肢が多いのは、利点にもなる|会社設立の補助金と支援
支援事業者の選択肢が多いのは、利点にもなる

東京は事業者が多いぶん、選べる相手も多くなります。これは制度によっては利点になります。

デジタル化・AI導入補助金は、登録されたIT導入支援事業者と申請者が協議を重ね、共同で申請内容を作成して事務局へ提出する形をとります。つまり、まず支援事業者を見つけるところから始まります。

東京では、この登録事業者の数も多くなります。自社の業務に合う相手を選びやすいという意味では、会社設立の直後にも動きやすい環境です。

ただし、相手選びを急がないでください。共同で申請する以上、その後のやり取りも続きます。事務局のサイトで登録事業者を探し、複数に話を聞いてから決めてください。

支援事業者を選ぶときは、自社の業種での実績を聞いてみてください。同じ業種を扱った経験があると、業務の流れを説明する手間が省けます。会社設立の直後は時間が足りないので、この差は効いてきます。

出典デジタル化・AI導入補助金(旧 IT導入補助金)のご案内(中小機構/2026-09-03 確認)

04会社設立の直後に取りかかりやすい制度

会社設立の直後に取りかかりやすい制度|会社設立の補助金と支援
会社設立の直後に取りかかりやすい制度

東京で会社設立をした直後に取りかかりやすいのは、小規模事業者持続化補助金です。自ら策定した経営計画にもとづく販路開拓等の取組を支援する制度です。

創業まもない時期を対象にした創業型もあります。中小企業庁の説明によれば、創業後1年以内の小規模事業者等(創業後、事業開始前の事業者も対象)を対象としています。会社設立の日が要件そのものになる枠です。

投資の中身と、当てはまりやすい制度
やりたいこと 当てはまりやすい制度 入口
販路を開きたい・広報したい 小規模事業者持続化補助金 商工会議所・商工会への相談
創業まもない時期に販路を開きたい 小規模事業者持続化補助金(創業型) 同上
業務をシステムに載せたい デジタル化・AI導入補助金 登録された支援事業者と共同申請
新しい製品やサービスを開発したい ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募回ごとの電子申請

補助上限額や補助率は公募回ごとに定められています。年度や回によって変わるため、狙うと決めたら必ず最新の公募要領で確かめてください。

どれを狙うか迷ったら、まず金額の小さい制度から入るのが現実的です。一度採択されて実績報告まで通せば、二本目からは驚くほど早くなります。会社設立の一年目は、その一本目に集中してください。

表の下二つは金額の規模が大きいぶん、準備も重くなります。技術的な説明や収支の計画が求められるため、会社設立の直後に取りかかるには負担が大きい制度です。事業が動き始めてから検討してください。

出典小規模事業者持続化補助金(創業型)について(中小企業庁/2026-09-03 確認)

05GビズIDは、公募を待たずに取る

GビズIDは、公募を待たずに取る|会社設立の補助金と支援
GビズIDは、公募を待たずに取る

国の補助金の多くは、電子申請システムのJグランツから申し込みます。Jグランツを使うにはGビズIDのアカウントが必要です。

補助金の申請に使えるのはプライムとメンバーです。プライムの取得は、オンラインで進めれば短く済むこともありますが、書類を郵送する方式では1〜2週間かかることがあります。

会社設立の登記が済んだら、どの補助金に申し込むかを決める前でも申請しておいてください。締切の直前に気づくと間に合いません。

あわせて、法人番号を控えておいてください。会社設立の登記後に指定され、国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。申請書に記入する場面があります。

取得したら、一度ログインして画面を見ておくことをおすすめします。二要素認証に使う電話番号が受け取れる状態かも、あわせて確かめてください。会社設立の直後は連絡先が変わりやすい時期です。

出典Jグランツ ネットで簡単!補助金申請(デジタル庁/2026-09-03 確認)

06対象経費の線引きを、先に読む

対象経費の線引きを、先に読む|会社設立の補助金と支援
対象経費の線引きを、先に読む

補助金の申請で現実的な失点は、対象外の経費を積んでしまうことです。会社設立の直後は買いたいものが多いので、特に注意が要ります。

補助金の対象になりにくい支出|会社設立の補助金
補助金の対象になりにくい支出

三つ目は東京で会社設立をする方にとって痛いところです。家賃がいちばん重い費目なのに、国の補助金では対象にならないことが多いのです。ここは区や都の制度で補う形になります。

五つ目も見落としやすい点です。多くの制度で、交付決定より前の発注・支払いは対象外になります。採択の通知が来ても、交付決定まで発注を待ってください。

対象経費の定義は制度ごとに違います。同じ広告費でも、認められる範囲が変わることがあります。会社設立の直後は時間が惜しいので、公募要領の目次から「補助対象経費」の項だけ先に開いてください。

出典ものづくり補助金(中小企業庁/2026-09-03 確認)

07計画書は、審査の観点から書き始める

計画書は、審査の観点から書き始める|会社設立の補助金と支援
計画書は、審査の観点から書き始める

計画書を書くとき、自分の事業がいかに良いかを伝えようとしがちです。ただ、審査が見ているのは、その事業が制度の狙いに合っているかどうかです。

公募要領には審査の観点が書かれています。そこに並んだ言葉を、自分の計画のどこで受けるかを決めてから書き始めてください。会社設立の直後で実績が少なくても、筋道が通っていれば評価されます。

実績の代わりになる根拠は集められます。前職での経験、見込み客への聞き取り、公的な統計、小さく試した結果。どれも計画が絵空事ではないことを示す材料になります。

東京は同業の事業者が多い地域です。だからこそ、誰に向けた事業なのかを絞って書くほうが伝わります。広く浅くではなく、具体的な層を示してください。

書き上げたら、声に出して読んでみてください。つながりが切れているところで必ずつっかえます。会社設立の準備で疲れているときほど、文章のねじれに気づけなくなります。

出典Jグランツ ネットで簡単!補助金申請(デジタル庁/2026-09-03 確認)

08立て替えができる範囲で申請する

立て替えができる範囲で申請する|会社設立の補助金と支援
立て替えができる範囲で申請する

補助金は後払いです。事業費の全額をいったん自社で払い、実績を報告して確認が済んでから、補助率の分だけ戻ります。

東京で会社設立をした場合、この立て替えと並行して家賃も出ていきます。手元資金が薄いと、採択されても事業を実施できません。

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、新たに事業を始める方や事業開始後おおむね7年以内の方が対象で、融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)、元金の据置期間は5年以内に設定できます。東京都中小企業制度融資の『創業』も、融資限度額3,500万円で相談できます。

融資の枠を少し残しておくと、補助金の立て替えに使えます。会社設立の資金を目一杯まで使い切らないでください。

立て替えの資金をどこから出すかも、あらかじめ決めておいてください。自己資金を取り崩すのか、融資の枠を残しておくのか。会社設立の直後に急に決めようとすると選択肢が狭まります。

出典新規開業・スタートアップ支援資金(日本政策金融公庫/2026-09-03 確認)

09まとめ|制度は全国共通、実務は東京の事情に合わせる

まとめ|制度は全国共通、実務は東京の事情に合わせる|会社設立の補助金と支援
まとめ|制度は全国共通、実務は東京の事情に合わせる

国の補助金は全国共通の基準です。東京で会社設立をしたからといって有利にも不利にもなりません。ただ、窓口の混み方や支援事業者の選択肢といった実務の面では、地域の事情があります。

この記事の要点

  • 1国の補助金の対象は資本金・従業員数・業種で決まる。地域は関係ない
  • 2東京は窓口が混み合う。締切の1か月前には一度目の相談を済ませる
  • 3支援事業者の選択肢が多いのは利点。複数に話を聞いてから決める
  • 4GビズIDは公募を待たずに取る。郵送だと1〜2週間かかることがある
  • 5家賃は国の補助金では対象外が多い。区や都の制度で補う

この記事は執筆時点で中小企業庁などの公表内容にあたって確認した内容です。制度の要件も上限額も、年度ごと、公募回ごとに変わります。会社設立の後に申請を検討する段階では、必ず最新の公募要領でご確認ください。

東京は情報も相談先も多い地域です。それ自体は恵まれた環境ですが、選択肢が多いと迷う時間も増えます。会社設立の直後は時間が最も貴重なので、見る場所と相談先を決めて、そこだけを回すようにしてください。

出典産業競争力強化法に基づく認定を受けた市区町村別の創業支援等事業計画の概要(中小企業庁/2026-09-03 確認)

申請を考えている方へ

東京で会社設立をすると、周りに同じように補助金を狙う事業者が大勢います。ただ、それは競争が激しいという意味ではありません。国の補助金は全国の事業者と同じ土俵で、地域の枠はないからです。実務で差が出るのは、窓口の相談を早く取れるかどうか。締切の1か月前に一度目の相談を済ませる。それだけで、準備の余裕がまったく変わります。

99他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

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