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創業スクール・創業塾の使い方|会社設立の前に受けておく講座

公開 文責 会社設立・設立後の補助金のプロ

この記事を読んでほしい方

会社設立を考えていて、何から手をつけるか決まっていない方に向けた記事です。受けておくと後で効く講座があります。

創業の講座は、知識を得るためだけのものではありません。制度上の資格が付いてきます。

創業の講座を受けると付いてくるもの
創業の講座を受けると付いてくるもの

講座には、制度上の位置づけがある

講座には、制度上の位置づけがある|会社設立の補助金と支援
講座には、制度上の位置づけがある

創業スクール、創業塾、創業セミナー。呼び方はさまざまですが、制度の中では名前が決まっています。

産業競争力強化法にもとづき、市区町村が地域金融機関、NPO法人、商工会議所・商工会等と連携して創業支援等事業計画を作り、国が認定する仕組みがあります。

この計画には、ワンストップ相談窓口の設置、創業セミナーの開催、起業家教育事業等が含まれるとされています。

そのうち、創業者の経営、財務、人材育成、販路開拓等の知識の習得を目的として継続的におこなうものが、特定創業支援等事業です。

つまり、ただの勉強会ではなく、国の枠組みの中に位置づけられた支援だということです。

会社設立の準備で、いちばん最初に当たるべき場所でもあります。

会社設立の補助金を探し始めると、いきなり公募要領を読むことになります。その前にこの講座を挟むと、制度の並びが頭に入ります。

実施しているのは市区町村ですが、実際の講座は商工会議所や商工会、地域の金融機関が担っていることが多くあります。会社設立の相談で最初に行く場所と、そのまま重なります。窓口を一つ覚えれば、補助金の相談もそこでできます。

起業家教育事業や創業機運の醸成といった取組も、この計画に含まれています。会社設立を決める前の段階から関われる場です。

出典産業競争力強化法に基づく認定を受けた市区町村別の創業支援等事業計画の概要(中小企業庁/2026-09-03 確認)

受けると、税が下がる

受けると、税が下がる|会社設立の補助金と支援
受けると、税が下がる

この支援を受けた創業者には、いくつかの効果が用意されています。

まず、会社設立の登録免許税の軽減措置です。

登録免許税は、株式会社なら資本金の額の0.7パーセントと15万円のいずれか高いほう、合同会社なら最低6万円とされています。それが半額になります。

株式会社なら15万円が7万5,000円、合同会社なら6万円が3万円です。

講座を受けるだけで、会社設立の費用が数万円下がるということです。

ただし、軽減が適用されるのは登記のときです。登記が済んでから証明を取っても、後から戻りません。

補助金は通るかどうか分かりませんが、この軽減は要件を満たせば確実です。会社設立の準備としては、確度の高い一手です。

資本金を大きくして会社設立をする場合、軽減の効果もその分だけ大きくなります。資本金の0.7パーセントが15万円を超えるなら、半額になる金額も増えます。数十万円の差になることもあります。

出典産業競争力強化法、経済産業省関係産業競争力強化法施行規則(中小企業庁/2026-09-03 確認)

融資と保証にも、効いてくる

融資と保証にも、効いてくる|会社設立の補助金と支援
融資と保証にも、効いてくる

効果は税だけではありません。

この支援を受けた創業者には、日本政策金融公庫の融資制度である新規開業・スタートアップ支援資金を利用する際の特別利率の適用等の支援策が適用されるとされています。

また、創業関連保証で「1か月以内に事業開始」「2か月以内に会社設立」とされている期間が、6か月以内に延びる扱いを設けている制度があります。

会社設立の日程に余裕が生まれるということです。融資を受けてから登記までの時間が四か月分増えます。

自治体の制度融資でも、保証料率の引き下げなどを設けている例があります。

一枚の証明が、複数の場面で効いてくる形です。

会社設立の資金を公庫から借りる予定なら、利率が下がる意味は大きくなります。補助金を一つ取るのと同じくらいの効果が出ることもあります。

創業関連保証では、事業を営んでいない個人が融資実行後2か月以内に会社を設立する形が認められています。これが6か月に延びるなら、資金の目処を先に立ててから落ち着いて会社設立の準備ができます。物件や許認可に時間がかかる業種ほど効きます。

自治体の制度融資でも、保証料率の引き下げを設けている例があります。会社設立の場所によって、実際の負担が変わります。

出典産業競争力強化法に基づく認定を受けた市区町村別の創業支援等事業計画の概要(中小企業庁/2026-09-03 確認)

補助金の枠にも、つながる

補助金の枠にも、つながる|会社設立の補助金と支援
補助金の枠にも、つながる

補助金の側にもつながっています。

小規模事業者持続化補助金の創業型は、創業後1年以内の小規模事業者等を対象とする制度です。創業後で事業開始前の事業者も含まれるとされています。

特定創業支援等事業の支援を受けた創業者は、国の支援施策の対象になることが想定されています。

会社設立の直後に狙える補助金は限られます。その数少ない枠につながるなら、講座を受ける価値があります。

目的は、生産性向上と持続的発展を図ることとされ、販路開拓等の取組が支援の対象です。

申請にあたっては、地域の商工会議所・商工会への相談と計画書の確認が必須とされています。

会社設立の直後に使える補助金が限られる以上、その入口につながる証明は取っておいて損がありません。

創業型の対象になる期間は、会社設立からの経過で数えます。講座に通っているうちに一年が過ぎてしまうこともあるので、日程は先に確かめてください。

出典小規模事業者持続化補助金(創業型)について(中小企業庁/2026-09-03 確認)

内容は、四つの分野

内容は、四つの分野|会社設立の補助金と支援
内容は、四つの分野

講座で何を学ぶのか。制度の定義がそのまま中身を示しています。

経営、財務、人材育成、販路開拓。この四つの知識の習得を目的として、継続的におこなうものとされています。

経営は、事業の組み立てと計画の作り方。財務は、数字の読み方と資金繰り。人材育成は、人を雇うときの考え方。販路開拓は、どうやって売るか。

会社設立の準備で、一人で調べるには重い分野ばかりです。

中小企業庁は創業・スタートアップ支援の情報を公開しています。制度の全体像をつかむときに使ってください。

継続的にというところが大事です。一回だけの説明会では、この扱いになりません。

補助金の申請書に必要な考え方も、この四つの分野に含まれます。会社設立の準備として無駄になりません。

財務の回では、決算書の読み方や資金繰りの考え方を扱います。会社設立の後にいちばん困るのがこの分野です。補助金の実績報告でも、数字を説明する場面が出てきます。先に触れておくと後が楽になります。

販路開拓の回では、誰にどう売るかを考えます。会社設立の計画書でいちばん問われる部分です。

出典創業・スタートアップ支援(中小企業庁/2026-09-05 確認)

期間と回数が、決まっている

期間と回数が、決まっている|会社設立の補助金と支援
期間と回数が、決まっている

証明を受けるには、決められた回数と期間の支援を受ける必要があります。

多くの市区町村では、複数回にわたって継続的に受けることが条件になっています。一日で終わるものではありません。

受講が終わってから、証明書の交付までにも日数がかかります。

合わせると数か月です。会社設立を思い立ったら、まず市区町村の窓口に電話してください。

次の講座がいつ始まるかを聞くところからです。年に数回しか開かれないこともあります。

認定を受けた市区町村は増えており、令和8年6月時点で1,414件、1,580市区町村とされています。

補助金の募集を待つ間にも進められる作業です。会社設立の日程に組み込んでください。

認定の数が増えているということは、実施している市区町村が広がっているということです。数年前に調べて実施していなかった地域でも、今は始まっているかもしれません。会社設立の場所を決める前に、もう一度確かめてください。

出典産業競争力強化法に基づく認定を受けた市区町村別の創業支援等事業計画の概要(中小企業庁/2026-09-03 確認)

講座そのものにも、値打ちがある

講座そのものにも、値打ちがある|会社設立の補助金と支援
講座そのものにも、値打ちがある

制度上の効果ばかり書いてきましたが、講座そのものにも意味があります。

同じ時期に会社設立を考えている方と顔を合わせます。相談できる相手ができる場所です。

講師や窓口の担当者とも顔見知りになります。後で困ったときに戻れる先ができます。

会社設立の準備は孤独になりがちです。話を聞いてもらえる場があるだけで、判断が落ち着きます。

よろず支援拠点も、国が全国に設置している経営相談所です。講座の後の相談先として覚えておいてください。

無料で相談でき、回数の定めは設けられていません。

補助金の相談も、こうした場でできます。会社設立の後も使える関係になります。

分野の専門家が配置されているので、業種に近い相手に当たることもあります。会社設立の直後の悩みをまとめて持ち込める場所として、覚えておいてください。

相談は無料で、回数の定めは設けられていません。会社設立の後に行き詰まったときにも戻れます。

出典よろず支援拠点(中小機構 よろず支援拠点全国本部/2026-09-05 確認)

申し込むまでの順番

申し込むまでの順番|会社設立の補助金と支援
申し込むまでの順番

創業の講座を使うなら、次の順番で動いてください。

  1. 事業所を置く予定の市区町村を決める
  2. その市区町村が特定創業支援等事業を実施しているか調べる
  3. 次の講座の日程と、証明の交付までの期間を聞く
  4. 会社設立の登記の予定日を、そこから逆算して決める
  5. 受講しながら、事業計画書を仕上げる

支援情報を横断して探すなら、J-Net21のようなサイトも使えます。地域の講座の情報が載っていることもあります。

Q. 講座は有料ですか。

A. 無料のものと有料のものがあります。市区町村により違います。

Q. どこで受けられますか。

A. 市区町村や、連携する商工会議所・商工会などです。

Q. 会社設立の後でも受けられますか。

A. 創業後間もない方も対象に含まれます。ただし登録免許税の軽減は登記のときに適用されます。

Q. 一回だけの説明会でもよいですか。

A. 継続的におこなう事業とされています。回数と期間の条件があります。

Q. どれくらい期間がかかりますか。

A. 受講と証明の交付を合わせて、数か月見ておいてください。

この五つのうち、三番目が要です。会社設立の日程は、講座の暦に左右されます。

出典J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト(中小機構/2026-09-03 確認)

まとめ|最初に電話する先

まとめ|最初に電話する先|会社設立の補助金と支援
まとめ|最初に電話する先

会社設立を思い立ったら、市区町村の窓口が最初の電話先です。

この記事の要点

  • 1創業の講座は、産業競争力強化法にもとづく特定創業支援等事業に位置づけられる
  • 2証明を受けると、会社設立の登録免許税が半額になる
  • 3公庫の新規開業・スタートアップ支援資金の特別利率も適用される
  • 4創業関連保証の期間が6か月以内に延びる扱いもある
  • 5受講と証明の交付には数か月かかる。登記より前に始める

中小企業庁は創業・スタートアップ支援の情報を公開しています。会社設立の準備のうちに一度見ておいてください。

この記事は2026年9月時点で中小企業庁の公表内容にあたって確認した内容です。実施の有無と内容は市区町村ごとに違います。必ず住所地の窓口でご確認ください。

出典創業・スタートアップ支援(中小企業庁/2026-09-05 確認)

何から始めるか迷っている方へ

会社設立を決めたけれど、順番が分からない。登記が先か、資金が先か、補助金はいつ探すのか。そういうときは、市区町村の窓口に電話するところから始めてください。創業の講座があれば、そこで順番を教えてもらえます。しかも受けておけば税が下がり、融資の条件が良くなり、補助金の枠にもつながります。数か月かかりますが、その数か月は準備の時間でもあります。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

会社設立の補助金について調べるときに、あわせて見られているサイトです。掲載の順番は、おすすめの度合いや優劣を示すものではありません。内容は各サイトの運営者にご確認ください。

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