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中小企業庁の棚を読む|会社設立の直後に近い国の補助金の並び

公開 文責 会社設立・設立後の補助金のプロ

この記事を読んでほしい方

国の補助金のうち、事業への投資を支援する枠を探している方に向けた記事です。中小企業庁の棚を順に見ていきます。

数は多くありません。何に使うかで、当たる制度はほぼ決まります。

使い道で決まる国の補助金
使い道で決まる制度

棚の入口は、公募情報のページ

棚の入口は、公募情報のページ|会社設立の補助金と支援
棚の入口は、公募情報のページ

経済産業省と中小企業庁の棚は、事業への投資を支援する制度が並んでいます。

入口は、中小企業庁の補助金公募情報のページです。今どんな公募が出ているかがここで分かります。

制度名で検索するより、このページから入るほうが確実です。名前が変わっていても迷いません。

会社設立の直後は、月に一度は見る癖をつけてください。

公募が出てから締切までは短いことが多く、一か月に満たないこともあります。

見つけてから準備を始めると、たいてい間に合いません。

会社設立の直後は目の前のことで手一杯です。それでも、月に一度この画面を開くだけで、次の一手が見えてきます。

この棚には、経営革新や事業承継、海外展開といった枠も並びます。会社設立の直後には縁が薄いものが多いのですが、二年目、三年目に効いてくる制度もあります。今すぐ使えるものだけでなく、名前と所管を覚えておくと後で役に立ちます。

公募要領は読みにくい文書ですが、探す欄は決まっています。誰が、何に、いくらまで、いつまでに。会社設立の準備でこの四つだけを拾ってください。

出典補助金公募情報(中小企業庁/2026-09-05 確認)

販路を開くなら、持続化補助金

販路を開くなら、持続化補助金|会社設立の補助金と支援
販路を開くなら、持続化補助金

会社設立の直後にいちばん近いのが、小規模事業者持続化補助金です。

自ら策定した経営計画にもとづく販路開拓等の取組を支援する制度とされています。

申請にあたっては、地域の商工会議所・商工会への相談と計画書の確認が必須とされています。相談が任意ではなく要件です。

金額は大きくありませんが、申請の型に慣れるという意味では価値があります。

会社設立の一年目に一度通しておくと、後の大きな申請で迷いません。

公募要領は回ごとに出ます。必ず最新の回のものを開いてください。

会社設立の直後に相談へ行くと、地域の情報も入ってきます。補助金の説明会の案内が届くようになることもあります。

広告、展示会への出展、店舗の改装、ホームページの制作。販路開拓と呼ばれる取組の幅は広く、会社設立の直後にやりたいことの多くが当てはまります。何が対象になるかは公募要領の対象経費の欄に書かれているので、見積もりを取る前に読んでください。

相談が要件だということは、いずれ窓口に行くということです。会社設立の直後に顔を出しておくほうが得です。

出典小規模事業者持続化補助金(中小企業庁/2026-09-03 確認)

創業型という区分がある

創業型という区分がある|会社設立の補助金と支援
創業型という区分がある

この補助金には創業型という区分があります。

中小企業庁の案内では、創業後1年以内の小規模事業者等が対象とされ、創業後で事業開始前の事業者も含まれます。

つまり、会社設立の登記だけ済ませて、まだ営業を始めていない段階でも対象になり得ます。

目的は、生産性向上と持続的発展を図ることとされ、持続的な経営に向けた経営計画にもとづく販路開拓等の取組が支援の対象です。

対象になる期間は創業からの経過で数えます。1年は短いので、早めに確かめてください。

市区町村の特定創業支援等事業の証明を受けていると、国の支援施策の対象になることが想定されているとされています。

会社設立の登記の日から数えるので、日付を先に確かめてください。気づいたときには過ぎていることがあります。

創業型を逃しても、通常枠には年数の条件がありません。会社設立から一年を過ぎたら、枠を変えて申し込んでください。同じ補助金でも、対象者と金額の条件が変わります。要領で読み分けてください。

証明を受けるには数か月かかります。会社設立の登記より前から動いておくと、この枠に間に合います。

出典小規模事業者持続化補助金(創業型)について(中小企業庁/2026-09-03 確認)

仕組みを入れるなら、支援事業者と組む

仕組みを入れるなら、支援事業者と組む|会社設立の補助金と支援
仕組みを入れるなら、支援事業者と組む

販路ではなく業務の仕組みに投資したいなら、デジタル化・AI導入補助金があります。

旧IT導入補助金の名称で覚えている方も多い制度です。通常枠のほか、インボイス枠やセキュリティ対策推進枠などが用意されています。

申請は、登録されたIT導入支援事業者と共同でおこないます。使える製品も、登録されたITツールに限られます。

事務用のパソコンを一台買うといった支出は対象外とされるのが一般的です。仕組みとして入れる形が前提です。

協議に時間がかかるので、会社設立の直後に業務の型を作るつもりなら早めに声をかけてください。

会計や勤怠のように毎日触るものほど、先に決めておくと後が楽になります。

会社設立の直後に入れる仕組みは、後から入れ替えるのが大変です。慎重に選んでください。

支援事業者は全国に多数登録されています。自社の業務に合う相手を選べるかどうかで、入れる仕組みの質が変わります。会社設立の直後に複数から話を聞いて比べてください。

インボイス枠のように、制度の変化に合わせた枠が用意されることもあります。会社設立の時期に何があるかを確かめてください。

出典デジタル化・AI導入補助金2026(旧 IT導入補助金)(中小機構/2026-09-03 確認)

設備は、交付決定を待てるかどうか

設備は、交付決定を待てるかどうか|会社設立の補助金と支援
設備は、交付決定を待てるかどうか

設備への投資を考えるなら、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金があります。

革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善のための設備投資等を支援する制度です。

金額の規模が大きいぶん、求められる計画の中身も重くなります。会社設立の直後に実績のない状態で書くのは簡単ではありません。

また、交付決定より前の発注や支払いは対象外とされるのが一般的です。会社設立と同時に設備が要る業種では、待っていられないことがあります。

その場合は順番を変えてください。開業前の設備は融資で用意し、開業後の追加の投資に補助金を当てる形です。

一期目の決算が出ると、計画が書きやすくなります。

会社設立の資金計画に補助金を組み込むと、採択されなかったときに崩れます。融資で組んでください。

買った財産を勝手に処分できないという決まりもあります。補助金で入れた設備は、一定の期間そのまま使い続けることが前提です。会社設立の直後にこの縛りを負えるかどうかも、判断の材料にしてください。

愛知や大阪のように製造の集積がある地域では、この制度を使う会社が多くあります。会社設立の業種によっては、避けて通れない枠です。

出典ものづくり補助金(中小企業庁/2026-09-03 確認)

公募の暦は、年度で動く

公募の暦は、年度で動く|会社設立の補助金と支援
公募の暦は、年度で動く

この棚の制度は、年度で予算が組まれるので公募も年度に沿って動きます。

中小機構は補助金のスケジュールを一覧で公開しています。年間の予定を立てるときに使ってください。

2026年度の内容では、小規模事業者持続化補助金の通常枠第19回と創業型第3回がいずれも4月30日締切、採択発表が7月29日とされています。

ものづくり補助金は23次が5月8日締切で採択発表8月7日です。申請から採択まで三か月ほどかかっています。

さらに交付決定までの時間もあります。会社設立の日程と噛み合うかを先に確かめてください。

間に合わないなら、次の回に照準を合わせるという判断も要ります。

会社設立の時期を数か月ずらせるなら、公募に合わせるという判断もできます。

採択されてから交付決定まで、さらに事業を実施して実績を報告するまで。入金までの道のりは長くなります。会社設立の一年目にこの期間を耐えられるかを、先に見ておいてください。

自治体の募集は期間が短いものが多く、年に一度のこともあります。会社設立の住所地の情報も同じ暦に並べておいてください。

出典2026年度(R8年度)最新の小規模事業者・中小企業向け補助金スケジュール(中小機構 補助金活用ナビ/2026-09-05 確認)

申請の入口は、電子申請システム

申請の入口は、電子申請システム|会社設立の補助金と支援
申請の入口は、電子申請システム

この棚の制度の多くは、Jグランツという電子申請システムを使います。

公募の検索もこの画面からできます。利用にはgBizIDプライムというアカウントが要ります。

デジタル庁の案内では、マイナンバーカードを使ったオンライン申請なら速やかに、書類による申請なら最大1か月とされています。

申請には法人番号も要ります。法人番号は会社設立の登記の後に指定されます。

締切の直前はシステムが混み合います。余裕を持って出してください。

会社設立の登記が済んだら、公募を待たずに申し込んでおいてください。

会社設立の後の事務のなかでも、この手続きは優先度が高い部類です。

添付するファイルの形式や容量が決められていることがあります。会社設立の書類はデータでも持っておいてください。登記事項証明書は何度も求められます。

法人番号は国税庁の法人番号公表サイトで確認できます。会社設立の後、申請のたびに使います。

出典Jグランツ ネットで簡単!補助金申請(デジタル庁/2026-09-03 確認)

棚から一つ選ぶ手順

棚から一つ選ぶ手順|会社設立の補助金と支援
棚から一つ選ぶ手順

中小企業庁の棚から選ぶときは、次の順番です。

  1. 次にやりたいことを一文で書く(誰に何を売るか、何を変えるか)
  2. それが販路開拓か、業務の仕組みか、設備の投資かを分ける
  3. 近い制度の公募要領で、対象者・対象経費・締切を確かめる
  4. 商工会議所・商工会に相談する(相談が要件の制度もある)
  5. gBizIDプライムを取得し、締切に余裕を持って申請する

中小企業庁は創業・ベンチャー支援の情報も公開しています。会社設立の直後に一度見ておいてください。

Q. 会社設立の直後に狙える制度はありますか。

A. 持続化補助金の創業型は創業後1年以内が対象とされています。

Q. パソコンは対象になりますか。

A. 汎用性が高いものは対象外とされるのが一般的です。仕組みとして入れる形が前提です。

Q. 設備を先に買ってもよいですか。

A. 交付決定より前の発注や支払いは対象外とされるのが一般的です。

Q. 公募はいつ出ますか。

A. 年度の初めに動くものが多くあります。中小機構のスケジュールで確かめてください。

Q. 何から準備しますか。

A. gBizIDプライムの取得と、商工会議所・商工会への相談です。

この五つのうち、一番目に時間をかけてください。会社設立でやりたいことが一文にならないと、制度は選べません。

出典創業・スタートアップ支援(中小企業庁/2026-09-05 確認)

まとめ|使い道から、制度を引く

まとめ|使い道から、制度を引く|会社設立の補助金と支援
まとめ|使い道から、制度を引く

中小企業庁の棚は、制度名から探すと迷います。使い道から引いてください。

この記事の要点

  • 1入口は中小企業庁の補助金公募情報のページ
  • 2販路開拓なら持続化補助金。商工会議所・商工会への相談が必須
  • 3創業型は創業後1年以内。事業開始前の事業者も含まれる
  • 4業務の仕組みなら、登録されたIT導入支援事業者と共同で申請する
  • 5設備の補助金は交付決定前の発注が対象外。待てないなら融資で

制度を横断して探すなら、J-Net21のような支援情報のサイトも使えます。会社設立の準備のうちに一度見ておいてください。

この記事は2026年9月時点で中小企業庁、中小機構、デジタル庁の公表内容にあたって確認した内容です。公募の回や要件は変わります。申し込む前に、必ず最新の公募要領でご確認ください。

出典J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト(中小機構/2026-09-03 確認)

どれに申し込むか迷っている方へ

国の補助金は数が多いようでいて、中小企業庁の棚に限れば選択肢はそう多くありません。しかも、何に使うかを決めれば、当たる制度はほぼ一つに絞られます。販路か、仕組みか、設備か。会社設立の後に最初にやりたいことを一文で書いてみてください。その一文が、制度を選んでくれます。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

会社設立の補助金について調べるときに、あわせて見られているサイトです。掲載の順番は、おすすめの度合いや優劣を示すものではありません。内容は各サイトの運営者にご確認ください。

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